12月12日(火)、東京都立三鷹中等教育学校にて「ソーシャルデザインワークショップ」を開催しました。
今回、高校1年生を対象に、デザイン思考のインプットから、議論、プロトタイプ作成、発表までを行うという内容でした。
テーマは「サステナブルな社会・地球に向けて“ソーシャルデザイン”する」。
地域の問題から地域活性化への転換や、⾃然との共⽣について事例から気づきを得て⾃分事化し、訴求ストーリー・コンテンツ案をデザインしてみよう、というもの。
incriメンバーたちはファシリテーションを担当するため、A~Dの4教室に分かれ、本日の企画説明、小林校長先生のお話で授業がスタートしました。
まず、さがみこファーム代表の山川勇一郎さんの動画を見て、エンパシーマップを埋めていきます。山川さんは、ソーラーシェアリングとブルーベリー農場を経営されていて、それらの事業を始めたきっかけや思い、課題などを語ってくださいました。
生徒達は、グループで話しあいながら付箋をペタペタとエンパシーマップに貼り、山川さんがどんなことを欲しているのか、何を恐れているのかなどの真のニーズを探ります。休憩後、「問いを立てる(How might we ~?)」時間の開始です。
山川さんの欲していることを実現したり、恐れていることを除いたりするために解くべき問いを立てていきます。
この「問い」を立てることは非常に重要で、その立て方によって結果も変わってきます。そして、とても難しい部分でもあるのですが、三鷹中等教育学校の生徒の皆さん、本当に一生懸命にグループメンバーと話し合っている様子が素晴らしかったです。
そして、グループで選んだ問いを起点に、自分たちでできるアイディアを出し合って具体化・プロトタイプをつくり、最後は発表です。
各教室で、堂々とグループのアイディアを発表している姿、デザイン思考の一連のプロセス「共感・問題定義・創造・プロトタイプ・テスト」を体験し、この短時間でアウトプットまで出してくれた生徒たちに感動しました。
完璧なプランを出すことが目的ではなく、この短時間で何とか生み出す過程を楽しんでもらえたでしょうか?ぜひぜひ身近なところでも活かしていっていただけると嬉しいです。
三鷹中等教育学校の先生方、生徒の皆さん、本当にありがとうございました。